FRP製品ができるまで
一般的なFRP製品は型を使って製作するのをご存知の方もいらっしゃるかと思われますが、実はその作業は非常に多岐に渡り煩雑です。「スイッチポン」でできる作業は一切介在せず全てが手や道具を使っての作業になります。
大物から小物まで大きさは違えど基本的には同じです。型で作ると言ってもFRP製品の製作は金型射出成型品とはまた異なり、手間のかかる作業なのです。
アイラインを例にFRP製品の製作をご説明致します。文章で書くと簡単に見えますが実際は時間のかかる作業です。大型製品となるとさらに複雑な作業になります。
作業の流れを大きく分けると3段階あります。
【原型製作】 |
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【生産型製作】 |
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【製品製作】 |
順を追ってご説明致します。
下記の写真をクリックすると拡大してご覧になれます。
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製作対象の車を使って原型の製作をします。原型とは求める製品と全く同じ形の物です。パテやFRPなど様々な材料を使って原型を作ります。今回はアイラインなのでライトの上にFRPを貼ります。 |
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FRPの樹脂は塗装やプラスチックを侵すので表面を保護します。 |
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FRPを貼っていきます。製品の大まかな外形ラインを引いておきます。 |
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原型のベースが出来ました。 |
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FRPの硬化後、ライトから取り外して製品の大きさにカットします。 |
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パテなどで形を整えて表面を塗装します。
これで原型の完成になりますがこれをボディカラーに塗装して取り付けると
ワンオフアイラインの出来上がりです。 |
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出来上がった原型の表面に離型剤(ワックス)を塗り、ゲルコート樹脂を塗布します。硬化したゲルコートの上にFRPを貼って硬化させます。 |
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FRP硬化後、引き剥がすと内側に原型の形がコピーされています。
ちょうどプリンの型のような感じです。生産型の完成です。 |
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出来上がった生産型の内面に離型剤(ワックス)を塗り、ゲルコート樹脂を塗布後、再び丁寧に樹脂、ガラスマットを貼ります。 |
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硬化後、型から取り外します。形を整えて原型と同じ形の製品が出来上がりました。
製品製作は“8”〜“10”の繰り返しになります。 |
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