ケンです。 あいかわらずイロイロネタで超忙しいです。ご相談のお時間を減らしてケンも現場作業に突入!年末まで作業イッパイで来年もまたよろしくお願い致します。な感じで ありがとうございます。 月に一度の日記(?)になりますが今日は長文ダゾ。 「車のカスタマイズ」、と言ってもイロイロでエアロパーツ取付、タイヤ・ホイール、サスペンション、そしてマフラー交換、ライト類のHID、LED化、内装加工などなど。手を入れようと思えば数多くのカスタマイズがあります。 アレコレ手を入れて自分の好みに車を作っていくのは楽しいし、ケンもそれらを形にするべく色々な作業を承っているんですが…。
車のカスタマイズは「遊び」なんですがその内容によっては車の安全性に影響を及ぼす場合もあるので作業をする際は慎重に事を考えて進めなければならない場合も多くございます。判り易いところで言えばタイヤ・ホイール交換もナット(ボルト)の締め忘れがあれば言わずもがな、そのまま走っちゃえば10分もしないうちに車がガコガコしだしてタイヤが外れてしまうかも知れません。超高速域でそれが起こったら車が大破で自分が死亡したり、他人を巻き込んりしてしまうかも知れません。 大型のエアロパーツやGTウイングだって走行時の風圧に負けてグラグラしちゃってる車も見かけますし、いつか高速を走っててパーツが飛んでいってしまうのではないかと思う車もいたりします。極端な車高短加工もサスペンションアーム類を溶接加工したりしてその強度が足りなくて予告無しでいきなり破断してタイヤがあさっての方向に向いてしまう事だってあります。マフラーなんかも加工したり組付け不良で排気ガスがダダ漏れでそれを放っておくとリアバンパーが溶けたりしちゃうかも知れません。
車遊びの全部が危険というわけでは無いのですが考え無しにやっていると思わぬ事故につながる事もあります。伊東自動車ではお客様の作業を承るあたり全ての作業に関して素材選びや強度、耐久性を考えて作業を進めています。作業方法を検討してお引渡し後の先々不安要素が残る場合は作業をお断りする事もございます。(100%の予見は難しいですが…)
インターネット時代の昨今、何かカスタマイズをしようとPCで検索すれば様々な情報を得る事ができます。「何々取付しました」、「何々加工しました」、「思いきってやっちゃいました」。ショップや車オーナーさんのブログなどで楽しく報告されているのを多く見かけます。それを見た別の方が「ネットに出ていたので同じのをやりたいんだけど」とご相談を受ける事もあります。実際うちのHPの事例のお問い合わせも超多いです。 【情報を得る→その通りにやる】 大変便利な世の中になりました〜 でもちょっと待って!その情報のソース、発信元は信頼できるの???その製品、加工内容に問題は無いの?ショップは確かなの? ブログや画像からは作りの確かさや耐久性は見えて来ません。 「ネットに出ていたから」、「ショップがやっていたから」だけでの情報で安易に作業着手は危険ですよ。「全ては自己責任で」なんて便利な言葉で締めくくられているネタもありますが不確かな情報も数多くあると見て考えなければなりません。 楽しい、カッコいい、スゴイ!は面白いけど安全性や耐久性も考慮してカスタマイズお願いします。もちろんそれを出していく業者も慎重に作業を扱わなければなりませんね。
★☆★☆★☆★☆ 今朝は以前より作業でお預かりしておりましたお車が出来上がったので完成検査の試走。 伊東自動車では取付・製作作業のみでは無く、必要であればケンが試走をして取付状態や強度の確認などをしてお引渡し致しております。(もちろんオーナー様には走る事は了承済みネ)
そんでもって今朝は自宅からお客様カーのモデナでイトジに出勤&試走。 「うーん、朝からフェラーリ通勤とはなかなかヨイぞ」(お客様のだけど)と、パォォォォンと高速を走ってイトジを目指します。 朝の通勤渋滞でモデナは思うように走れないけどそれでもフェラーリサウンドはやっぱり気分を高揚させます。非日常的な朝の通勤で今日もお仕事ガンバローな気分ですよ、えぇ。 やがて高速を降りて信号待ち。それは予告無しでやってきました。 ふとルームミラーに目をやるとマフラー付近から20cmほどの炎がチョロチョロと出てるじゃないですか! 「ウォォォ、マジかぁぁぁ!」
え、何で?俺のせいか?うちの作業に問題有りか? 一瞬の間にいろいろ考えがよぎりましたが素早く車を降りてフードを開けて確認します。(コレ不用意に開けると空気入ってさらに炎上しちゃうので注意ね) モデナは車体後部のエンジンルーム内にマフラーがあるのでタイコ周りはいつも超高熱になります。不用意に「どれどれ…」なんて顔を近づけると熱気でヤケドしそうなぐらい通常モードで熱くなってます。なので先日、お客様が某ショップでマフラーの遮熱板を作ってもらったらしいのですがどうやらその遮熱板の断熱材が燃えているようです。断熱材が燃えるなんて一体どういう事?!
マフラーの奥の狭い隙間から燃えているのでなかなか消す事もできず手元にあったウエスで叩いたりしましたが状況変わり無し。延焼したらシャレならないので119番通報しながら消火活動をします。するとロウソクが自然に消えるように炎も徐々に細くなって自然鎮火となりました。 とりあえずヨカッタとホッとするも遠くから盛大に消防車のサイレンが聞こえます。「お、俺だよネ…」 やがて消防車が現れその数6台ぐらい。大型のハシゴ車もいますョ…。救急車とパトカーも来ちゃって…。迅速対応、フル装備で来られた消防・警察の方々15人ぐらい…。 すみません、ホントお騒がせ致しました!続いての事情説明と実況見分で道路は超渋滞!皆様、通勤時間帯の忙しい朝から火災騒ぎで渋滞おこしちゃって申し訳ございませんでした。。。トラッカーの皆様延着してないかな。。。 フェラーリで火災騒ぎなんて車が車だけに超お目立ちで恥ずかしかったです。随分昔になりますがサーキットへ行っていた頃は燃えている車を多く見ました。消火活動も何回も有り。自分も一度だけボヤった事がありましたがそれを思い出しましたよ。だけどさすがに公道だとなぁ…。
検分すると燃えていた遮熱板の断熱材は可燃性の物でライターで火を付けてみると瞬時に着火、燃えちゃいましたよ。自動車用というより家庭用キッチンの断熱材のような感じ。それをゴム系接着剤で貼付けという作り。 「これじゃ燃えちゃうな!」と消防隊長。もちろん全員納得。 事態収拾で皆さん解散となりましたが優しい消防・警察の皆様にお礼申し上げます。 ボヤ騒ぎで済んだんでまだ良かったですが全焼しちゃったら原因追及もできなくてケンの責任になっていたな。。。
えー、某ショップ製作の遮熱板は燃えますよ。。。 ていうかそんなの作るんじゃねえよ! 車のオーナーさんは年間数回しか乗らず、チョイ乗りだけなのでセットされた時限爆弾は何時炸裂するか。。。今回の黒ひげ危機一髪のナイフはケンが差しちゃったようで朝からえらい目に会いました。まぁ、お客様が乗っている時に燃えちゃうよりは良かったかな…。
カスタマイズはお店選び、加工内容、製作方法、選ぶのは皆さんの自由ですけど考え無しでやってしまうとやはり危険があるのだなと改めて考えされられました。ウチも作業を受けるにあたり十分気を付けないといけませんね。 ホント車が燃えなくて良かった。 (燃えたんだけど…ね) 超アホなショップのせいですよ。 実名出してリンク貼っちゃうゾ。 ホントマジであせったョ。。。 今回はフェラーリが燃えたのでは無いと強く言っておきます。燃えたのは断熱材のみで車体に原因・ダメージは全くありませんでした。 そんなんで今日も超忙しいのですが朝からグタグタで仕事の気分ダメダメでー。あぁもう何だかなぁ…。 車のトラブルいろいろ見ておりますが久しぶりの火災でドキッとしましたよ。
注)試走中、伊東自動車の責任にて何か車に問題が発生した場合は保険にてフルカバーできるような体制となっています。アシカラズ。 |
問題の遮熱板。作りは良かったけどセットの仕方と材料が× マフラーに密着する形でセットされていました。もう少し製作方法などを検討して欲しかったです。 フェルトみたいで端っこをめくるとゴム系接着剤で付いています。 ちぎった繊維、車屋をやっていて初めて見た材料です。何だろコレ。。。 火を近づけると〜 瞬時に燃えます! 難燃素材にしろって! 場所を移して モデナ IN 消防署。赤い車同士隣に並べたかったけど事情が事情だけにそれは言えなかったです。
お仕事とはいえ皆様大変お騒がせ致しました。この場でお礼申し上げます。検分後は車談義を少し。「やっぱりいい音しますねぇぇ」なんて、こんな状況でも人の気持ちを高揚させるフェラーリはすばらしいです。
じつはイトジでも同じような遮熱板を先月作ったんだよね。弊社のは考慮して作っているので問題無しですけど事例に出しずらくなったよ。。。 |
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