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ケンの気まぐれ日記

05/03/22 板金屋的なD.I.Y

自動車板金屋というと事故車や凹んだ車を直すところですがそれゆえに実に様々な工具や材料を揃えてあります。

必要な道具や工具は随時購入していますが「あんなの欲しいな〜」なんて言う物で自分で作れそうな物は手持ちの工具を使って作ってしまうこともままあります。

板金屋の必須アイテムで「バンパー台」という物がありましてバンパー交換作業はもちろんのことエアロの修理時に使ったり、塗装完了のバンパーを置いておく作業台があります。

このバンパー台は大きいの、小さいのいくつかあったほうが良いわけで、そのサイズは作業者のスタイルや考えにあった使いやすいサイズの物が好まれます。

既製品は使ってみると高かったり、低かったり、幅が狭かったりと何かと不満。なので仕事の合間を見て自分で作ってみました。(コレで4作目)

近所の鋼材屋さんに行って適当に材料を買ってきて自分にあった寸法の物を制作します。

簡単な設計図を基に鋼材をサンダーで切り刻んで溶接機で組み立てて行きます。溶接は仕事柄お手の物なのでテンポ良くバチバチっと組み立てます。板金屋のD.I.Yでは接着剤の代わりに溶接ですね。

例えばインタークーラーやオイルクーラーのステー追加、マフラーの修理や金属物のワンオフ加工。各種ボディ補強や部品の取付けなど板金屋において修理以外でも溶接機の登場回数は結構多いんです。

そんな何かと便利な溶接機ですが面倒なのが飛び散る火花と溶接の光りです。火花は写真のようにあちこちに飛び散るので気を付けないと火災にもなりかねません。

ある日溶接をしていた時の事、「何かオレンジ色の光りが見えるな〜」とふと視線を上げると自分の服の左肘が燃えていた事がありました。また靴の中にコロコロと入ってしまった時には大変!靴の中に真っ赤な鉄の玉があるのですから「アチチチ!」と足を振って変なダンスを踊るハメになります。

また溶接の光りは紫外線を含むので溶接時はお面をするのですがコレを使わないで直視すると目が焼けてヒリヒリしたりゴロゴロしてきます。当然顔も日焼けして溶接作業の日が続くと顔が黒くなってきて、お客さんに「伊東さんスキー行ってきた?」なんて聞かれてしまいます。

(夏は海ね)

結構危ない作業とはいえ金属を簡単にくっつける事が出来るので鉄板や角材などを組み立てていく作業は何となくアートな感じがするので楽しいんですよねぇ〜。

今度は曲げパイプを使って椅子でも作ろうかな〜。

 

鋼材を買ってきて寸法を測りサンダーで切っていきます。

う〜ん、10000ケルビンだぜ。などと言いながらバチバチです。ブルーの光りは綺麗ですよねぇ。この色大好き。時折火花が靴の中や背中に入ったりします。

溶接の跡です。下手くそ溶接だと団子溶接になってしまいます。溶接も見た目綺麗がよろしいかと…

  

溶接終了〜後に塗装して上部にスポンジパットを巻いて完成です。Xフレームで使わない時はたたんで置いておけます。キャスターもついています。バンパー交換作業などに大活躍の作業台です。

 

切り出した鋼材を順序良く組み立てていきます。

溶接で組み立てなので間違えるとやり直しは実に面倒です。慎重に進めます。



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